人間は多くの意思決定をして日常を過ごしています。


意思決定とは、知覚・判断・実施のサイクルを行うことです。
まず、外部のものや頭の中の考えを「知覚」します。
次に、過去の経験に基づいて最善の方法を「判断」します。
続いて、決断した内容を行動に移す「実施」を行います。

この上記サイクルを人間は、1日35,000回行っていると言われています。
これら知覚・判断・実施の能力を総称して「認知機能」といいます。


もしも、認知機能が衰えたら生活はどうなると思いますか。


現代人は、認知機能が衰えているといわれています。
若年層では「スマホ認知症」などと呼ばれるように認知の機能低下が確認されています。
これは、スマホを手放さず見続けることで脳へのインプットが増大になり、これにより重要事項の見落としや忘れが発生する事象です。
脳がオーバーヒートを起こしている状態ともいえます。

一方、高齢者でも認知機能の低下が問題となっています。
認知機能低下は脳のみの問題のように思われていますが、先に説明した知覚・判断・実施のサイクルすべての機能が低下しますので、生活の質そのものも著しく低下します。



それでは、どうすれば認知機能を向上させることができるのでしょうか。



認知機能向上に関する研究は進んでおり、概ね分かってきました。次の3つが重要といわれています。
1.食事の改善、2.運動の実施、3.知的活動の実践


1.食事の改善
糖質やトランス脂肪酸の過剰摂取が認知機能低下の原因の1つといわれています。
そのため、糖質、トランス脂肪酸の接種を控え野菜や魚を多くとります。
野菜に含まれるビタミンは、血中コレステロールの値を下げたり、血管の老化を防ぐ抗酸化作用を高めたりする働きがあるとされています。
加えて、魚にはDHAやEPAと呼ばれる「不飽和脂肪酸」が豊富に含まれており、認知機能改善に効果があります。


2.運動の実施
体を動かし心肺機能と筋力を向上させることが認知機能向上に効果があります。
ウォーキングやランニングなどの有酸素運動は心肺機能を高め血流を改善します。
男性・女性問わず認知機能向上に効果があるとされています。
腕立て伏せやスクワットなどの筋力トレーニングは、筋線維を太く大きくする作用があります。関節を複数使う多関節種目は筋量増加に効果的で認知機能向上に効果があります。特に女性に効果が高いという結果も報告されています。


3.知的活動の実践
脳機能を使うことで認知機能の向上が見込めます。
毎日、同じような生活をして刺激がなくなると認知機能は衰えます。
そのため、脳を使う活動を実践します。
最もお勧めなのが認知機能向上の専用ドリルを行うことです。
脳を活用する問題を解くことで知的な刺激を加えます。
特に前頭葉を刺激する適度な難易度の問題を解くことが求められます。
弊社で開発した「未来ドリル」は、様々な難易度の問題を用意しており、脳へ強烈な刺激を与えることが期待できます。